そうだったのか! 中国 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫) | |
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急速な経済成長で世界に圧倒的な存在感を見せる中国。一方、日本にとっても中国との二国間関係は重要性の度合いを強めている。隣国でありながら、こと現代史については学ぶ機会の少ない日本の私たち。だが、今こそ知るべきではないだろうか。2005年に上海で起こった「反日」運動を検証しつつ、チベット問題、天安門事件、台湾問題、そして経済格差など、複雑な中国現代史を分かり易く解説する。
最近中国の現代史にいたく興味がわいており
大躍進政策の本などを読んできたのですが、
おさらいの意味も込めて、池上さんの本を。
いやはや、これは、
最初に読むべきでした。
中国の現状が、実によくまとまっている。
中華人民共和国の建国前夜から
いまに至るまで、どのように発展してきたのか、
項目立てて解説しています。
文体がとにかく平易でわかりやすい。
いかにして共産党が支配して、
毛沢東が独裁体制を築いたか。
なぜ台湾とぎくしゃくしているのか。
文化大革命、天安門事件とは。
中国に興味があったら大体知っていることも、
その発生の背景も合わせて解説しているので
理解度が深まる感じ。
Wikipediaだけでは、こうはいきません。
個人的に、非常に興味深かったのが
鄧小平の改革についての解説。
なぜ大躍進政策・文化大革命と続いて
ボロボロになったはずの中国が、
今日に至る発展を遂げてきたのか、
それが垣間見えました。
やはり独裁体制、
そして人口の多さ。
これがキーなのかな。