やし酒飲み (岩波文庫) | |
エイモス・チュツオーラ 土屋 哲 岩波書店 2012-10-17 売り上げランキング : 22736 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アフリカ生まれの文学作品。
ありえない展開にうっとり。
おとぎ話、いやもっといえば呪い、神話。
そういった単語が頭をよぎる。
話は脈絡がないです。一切ない。
唐突。そして不思議。
つげ義春先生の「ねじ式」を思い出しました。
(それより前の作品ですが)
不条理極まりない。
また文章が、変。
ですます調・である調が混在する、
まるで子供の作文。
しかしそれでも読ませる力がある。
著者自身、英語ネイティブでないのに
英語でこれを書いたそうで
文法がところどころ違っているそう。
だからこの訳文がある、と。
この文面・物語ともに危うい感じ。
たまらん。
正直話がトビまくるので
途中で疲れてきますが
中編程度の長さなので安心。