先日、
高岡市美術館で開かれている
森村泰昌さんの展覧会にいってきました。
セルフポートレートの手法を使い、自らの身体を使って世界的に有名な絵画や有名人などを表現する。

展覧会のチケットもこのとおり、マリリン・モンローです。
この人のアート、エグさというかグロテスクな感じというか、
「違和感」をすごく覚えて昔から好きです。
で、今回の展覧会。
昔に別の場所で開かれていたものの巡回だそうで。
「まねぶ美術史」とあるように、
森村さんが影響を受けたアートの現物と
それを「まね」た作品を並べて展示してあります。
影響を受けたものとしては、絵では横尾忠則やら
岡本太郎やらパウル・クレーやら多岐にわたります。
正直それらのコレクションを見るだけでも興味深いくらい。
森村さんの芸術家としての足跡をたどるよう
時系列順の展示になっています。
最初は正直驚くほど退屈。
あくまで模倣にすぎないといった印象。
それが後半になると、森村さんを有名にした
「セルフポートレート」がたくさん。
これは実にすばらしい、変、違和感。
惜しむらくは、これがもっと見たかったのに少ないこと。
森村さんのセルフポートレートが好きとはいえ
その感情がなぜわいてくるのか、自分でも分からなかったけれど
この展覧会を通して見えてきました。
過剰なまでにやりきる、徹底する、
変だとか気にしない。その針を振り切った感じが好きなんだと。
森村さんご自身「平凡」だとか「天才ではない」とおっしゃっており、
そんなことはないと思っていましたが、初期作品をみたら
そうかもしれない、と感じ、しかしセルフポートレートは魅力的。
やはりそういったやりきることが大切なんだと。
なかなかない機会だと思うので、
アートが好きな方はぜひ!!