ミュゼふくおかカメラ館で行われている、
名取洋之助展に行ってきました。
名取洋之助とは日本初の報道写真家と
いわれる方です。
戦前から戦後間もなく活躍した方。
若かりしころの土門拳とも
一緒に活動した方です。
そこらへんはWikipediaに譲るとして。
この展覧会、編集とかデザインとか、
そういった仕事をしている人はぜひ見たほうがいいです。
正直写真としては、よくも悪くも報道写真
あがりだけあって、事実をありのままに撮ったもの中心。
木村伊兵衛や土門拳のような、息をのむ美しさ、すごさは
あまり感じられませんでした。
しかし個人的に非常に興味深かったのは
名取が戦前に創刊した「NIPPON」という雑誌の表紙デザインを
一堂に展示したものと、その下にちりばめられた
名取やその周辺の人たち(デザイナーや写真家など)のコメント。
名取の編集者としての側面、
そして仕事へのこだわりがよく見える内容。
戦前の日本で、世界にPRできる冊子を
つくりだす、という大変な作業をやってのけた
名取のすごさがよく分かりますし、
それを読むだけでも
デザインや編集の勉強になる。
24日(日)までしかやっていませんが、
もしお時間があればぜひ。
建物は安藤忠雄設計なので、それを見るだけでもいいですよ~