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遅ればせながら読みました。
これはおもしろい、売れるのも分かるし、
売れても納得できる。
最初その分厚さにたじろいでいましたが
すらすら~っと読み進められる内容。
ポイントなのは、「ジョブズ万歳」の内容ではないこと。
筆のたつ伝記作家が、3年のインタビューのうえ
少しの私感、多くの客観的視点をまじえて
書いたという印象。
特に「Ⅱ」のほうがおもしろいですね。
ジョブズがアップルに復帰する直前あたり。
なぜ復帰できたのか。
そしてiMacをはじめとする
商品群をつくれたのか。
iPod、iTunes、iPhoneはいかにして生まれたのか。
ここ数年Appleの商品をちょこちょこ使ってて
魅力的に感じてた人間からすると、
非常に興味深く読めます。
ジョブズの死の直前まで描いているのも、
本の構成として実に見事。
構成、そう、この本の構成力は見事です。
技術とジョブズの人間性が交互に出てくる感じ、
人となりも分かるし、製品・サービスのすごさも理解できる。
その繰り返し。
手元においておきたくなる本ではないですが
一度は読んでおいて損はない、
特にApple製品を使ったことがある人は。
自分は、今までPowerbookG3、iPod、iPhone2台を
使ってきた程度のライトユーザーですが
それでも十分楽しめましたよ。