2015-04-29

[備忘録]最近読んだ本「弱者の戦略」「異形の日本人」「八甲田山死の彷徨」

最近の読書はなかなか充実してました。
どれも素晴らしい。
手元においておきたいくらい。


弱者の戦略 (新潮選書)
4106037521

生物学者が解説する、
「弱い」と思われている生き物の「戦略」。
種として生き延びるために、生物はどのような戦略をとっているか。

生物の世界に「ナンバー2」はいない、すべてがオンリーワンでありナンバーワン。
ただその領域が各自違う。
ニッチとはもともと生物学で使われていた用語で、
まさに「すきま」をうめるように進化してきた生物たちが
そのすきまでナンバーワンとなっているから、今も種として存続している。

例えばナマケモノも、「木の上なら天敵が少ない」「その分動きを削るため最小限の餌しか食べない」
などなど、さまざまな戦略を経てあの姿になったと。
すべての生物の姿形には、理由がある。
戦略を経てあの姿になっている。

「なるほど!」とうなることばかり。
また文章が読みやすい。
学術書ではありません。
ビジネス書くらい読みやすいのに、
内容はぎゅっと詰まっている名著。



異形の日本人 (新潮新書)
4106103877

この本を知るきっかけは、2ちゃんまとめ。
【閲覧注意】鹿児島のターザン姉妹

この「異形の日本人」ではそれを取り上げているとのこと、
興味をもったので読んでみました。

本書はあくまでノンフィクション作家のルポで、
つっこんだ内容が書かれているわけではありません。
それが残念。ただその分読みやすい。

そのほか取り上げられているのは
漫画家で、「血だるま剣法」が発禁となった平田弘史
かつての槍投げ日本代表溝口和洋など。
この二人のルポは本人の取材のうえで執筆されているので非常によかった。


八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)
4101122148

映画化された、いわゆる昔の名作は
やっぱり読んでおくべき!!

と痛感させられました。

おもしろい。
一気に読めるおもしろさ。

この小説の題材となった事件のWikipediaも読みごたえ十分。

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