金沢で毎年7/1に食べられるおまんじゅう。
それが氷室まんじゅう。
これは冬の間「氷室」という
貯蔵庫に雪をつめておき、
この時期になったら取り出していたという
江戸時代の風習。
そのわずかな氷は幕府に献上されていました。
で、なぜか、
氷室開きの日にはおまんじゅうを食べる習慣が
庶民の間で伝わり、
氷室自体がなくなってもその習慣だけが残りました。
氷室はここ10数年のうちに、観光・町おこしの目的か、
湯涌温泉で再建され、その風習も復活しています。
ですので自分の小さいころは
氷室開きなんてことは実際やってないけど
なぜかまんじゅうがもらえる日。という認識でした。
白、赤、緑と書いて「あお」と読む3種類。
でも全部、一緒。
だいたいこしあんです。
また氷室まんじゅうはなぜか酒まんじゅうがほとんど。
別に酒まんであるべし、という定義はないのですが。
金沢のほとんどの和菓子屋さんで買えますが、
それでもやっぱりもともとまんじゅうが
名物のお店がおいしいし、人気。
一番有名・人気なのは、おそらく「越山甘清堂」(過去記事)。
個人的に一押しなのが「樫田堂」(過去記事)。
ただ氷室まんじゅうは、いつも売っている
「酒まんじゅう」と何も変わらないため
この時期でないと食べられない!といったものではない。
それでも氷室開きの日には飛ぶように売れていく。
金沢っ子の甘味好きが表れた習慣だと思っています。
しかし、なぜか、竹にまいた
極太ちくわも食べるという習慣もあります・・・
最近廃れつつある気がしますが・・・