2013-02-05

やっぱりホラーマンガの帝王 楳図かずお「おろち」

いわゆる「ホラーマンガ」が好きで
いろいろと買い集めてきました。

その中でもやはり楳図かずお先生は帝王であり、
基本にして究極といえます。

そしてその長いキャリアで、
数多くの名作を手がけた先生。
映画・ドラマ化もされた「漂流教室」、
評論家・呉智英が「日本で五本の指に入る名作」と
激賞した「わたしは真吾」、
自分にとってのウメズ原体験であり、
数多くの子供たちにトラウマを植えつけた「神の左手悪魔の右手」など。

どれも実に読みごたえがありますが
自分が一番好きなのがこちら。

おろち」です。


「おろち」という名の、不思議な力を持つ少女が
狂言回しとなり、さまざまな事件に首をつっこみ、
解決を助けたり助けられなかったり。

そういった小編が、いくつか続きます。

その事件も、殺人事件などもあれば
ほんとささいなこともあり。

これが好きな理由は、
あくまで市井の小さな物語であること、
そしてヒロインのおろちが何者なのか分からないままであること、
おろちがからもうが、結末は非常に暗いものであること。

いわゆるホラーものというより、
サイコホラーに近いかな。

絵はさすがの一言です。

若かりしころの先生。

この「おろち」は今でも簡単に入手できます、
特に「伝染るんです」などの装丁でおなじみの
祖父江慎先生が手がけたものが、超おすすめ。


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