ステレオタイプな少女マンガの表現
「お目目大きめ」「キラキラした目」
「蝶よ花よみたいな世界観」、
これらにアレルギー反応を示してしまっており、
避け続けていました。
大学のときに、タイトルに惹かれて
買った「11人いる!」。
※リンクのWikipediaはオチまで解説しています、注意!
11人いる! (小学館文庫) 萩尾 望都 小学館 1994-11 売り上げランキング : 8547 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。
これで、そんなステレオタイプな
「少女マンガ像」をぶっ壊されました。
と同時に、視野が狭まっていた
自分を恥じました。
こんなおもしろい作品を読まずして死ねるか。
そう思わせてくれる力をもった作品です。
絵は、いわゆる「少女マンガ」チック。
しかしそんなこと、まったく気にならないほど
ストーリーがおもしろい。
SFでもありながら、人間群像劇でもあり、
しかもドロドロもしている。
萩尾望都先生は天才ですね。
これ以降萩尾先生にハマりまくり
「トーマの心臓」「ポーの一族」「銀の三角」と
アレコレ読みふけりましたが
やっぱりいまでも「11人いる!」が一番好きです。