狂気とか、暗い芸術が好きとか、
アングラに興味あるとか、鬱っぽくなるとか
そういった「負の感情」に親近感を覚える方は、
ぜひぜひ見ていただきたい。
砺波市美術館で開かれている
石田徹也展。
見ただけで不安になるような、
そんな不思議で怖い絵を描いた方。
故人です。
石田徹也でGoogle検索してもらえれば
その世界観が垣間見えるはず。
北陸で個展が見られるのは初めてじゃないか。
と思って行ってきました。
もう圧巻の一言。
展示数の多さ、そしてその作品の規模、
クオリティー。
すべてに圧倒されます。
見ているうちに頭が痛くなる、
目を背けたい日々のリアル。
それをユーモラスに、どこか狂気的に描いた作品ばかり。
4歳児は「こわい・・」と言い出しました。
我が娘ながら正しい感性。
怖いんです。
気づいているけど、気づいていないフリをしたい、
日常生活の違和感。息苦しさ。生き苦しさ。
それが見事に表現されています。
そしてかなりの数の作品が展示されているので
アーティストとしての成長もしっかり感じられ
そのドキュメンタリー性あふれる展示に感動。
そして当たり前だけど、絵の大きさ。
画集やネットでは伝わらない迫力。
10月5日までです。
万難を排してでも見るべき、
ほんものがここにある。