寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)
まず装丁が最高。
こんな凝った装丁、いまどき珍しい。
内容は、化学の知識豊富なライターが書いた
寄生虫のオモシロ生態アレコレ。
学者ではないので、特にその「オモシロ生態」に
スポットがあてられているのがGood。
読み物としておもしろい。
絵が多めで余白も広め、
すぐ読み終えられるのがネックか。
人類vs感染症 (岩波ジュニア新書)
これは期待以上の内容。
岩波ジュニア文庫といって
中学生くらいの年代の子向けのシリーズ。
感染症がいかに人類の歴史を動かしてきたか。
その感染症の歴史が大変に興味深かった。
前々から「なぜラテンアメリカは
早々に昔の文明を捨て去り
ヨーロッパ圏に支配され、言語も取り入れたかのか」
ということが不思議だったけど、これを読んで納得。
天然痘の抗体を持ったスペイン人がインカ帝国への
侵略とともに病原体を持ち込んだ。
ヨーロッパの民は長年天然痘に苦しめられており
すでに抗体を持っているので病気にかからない。
しかしインカの民は次々と天然痘に倒れる。
「これはスペイン人が信じる神が正しいから、
自分たちの信じる神は間違っているから病になるのだ」と。
病気が歴史を動かした事実に納得。
株式会社日広エージェンシー企画課長 中島裕之
中島らもさんが、
コピーライターだったころ。
そのころの企画書をまとめたもの。
凄い。
手書きの企画書に、
見た目も決してよくない企画書に
こんなに心を動かされるのか。