「柳宗理 エッセイ」

柳宗理 エッセイ (平凡社ライブラリー)



「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない」（本書より）。本書は著者が88歳で刊行した初の著作選集。デザイン論、数々の自作解説をはじめ、伝説的連載「新しい工藝／生きている工藝」、日本と世界のアノニマス・デザイン、そして父・柳宗悦と民藝運動について――。柳宗理の一貫した思考を、この一冊に集成。

先日柳宗理記念デザイン研究所に行って
改めてその思想・発想・作品に感動させられたので
宗理さんのエッセイを読みました。

一貫してます。

その姿勢、最初から最後まで同じ。

シンプルこそ美。
無駄な装飾はいらない。
機能美とでもいうべき
必要に迫られて得た機能が表現されたものこそが至高。


解説は、多岐にわたります。
ご自身のデザインしたプロダクトの説明から
そもそもデザインとは何か、
さらにはご自身がその機能美を認める商品の数々。
たとえばブラウンの電卓やシェーバー、さらには民芸品まで。

柳デザインの生まれるまでの思考が読み取れます。
名著。