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コピーライターとして数々の名作を生み出し
いまは「ほぼ日刊イトイ新聞」を主催している糸井重里さんが2001年に出した本。
インターネットを通じていろいろと感じたつながりなどを
「インターネット的」と総称し、
インターネット的と考えられる事柄について解説しています。
糸井さんの考え方がつまった本だと感じました。
インターネットはあくまでひとつのきっかけであって
ネットについて詳しく説明した本ではありませんでした。
糸井さんの仕事が好きな方なら読んでて退屈しないと思います。
その中で、糸井さんが「書き手」として気をつけている一文にひかれました。
「論理で説明できる範囲のことなら
表現技術の専門家など必要ない。」
難しいことをそのまま難しく書くのは、
知識な豊富な人ならできること。
それをかみくだいて分かりやすく伝えるのが表現技術の専門家であると。
ほかにも
「消費が目的ではなく何がほしいのかを見極める」
「考えることを開発コストに組み込む」
「情報過多な世の中なのでプライオリティをつける」
「市場の流れはヒマな人がつくる」
「論理的よりも肉体的な表現にひかれる」
「無意識で感じている不自由を見つけることで問題を発見する」
などなど、それだけ聞いたら当たり前なことばかりなのですが
発想のヒントになりそうなフレーズがならんでいました。
やっぱりこの方は頭がやわらかいし、自分の考えを表現するのが上手。
頭脳労働に携わっている自分にとって見習いたい部分がたくさんあります。