もう牛を食べても安心か (文春新書) 福岡 伸一 文藝春秋 2004-12 売り上げランキング : 24097 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
生物学者の方の本。
「生物と無生物のあいだ」という本が話題になりましたが
それ以前の著作、処女作かな?
狂牛病(あえてこの本ではこの表記)が流行した前後の話。
この本、すごい良書です!
はっきりいってタイトルで損している。
生物科学について深く学べる一冊です。
いかにして狂牛病が知られるようになったか、
その原因が究明されたか、
さらにはさまざまな学説の解説まで。
そして「動的平衡」と呼ばれる、
生命の中の分子の移動などについても語られています。
文章が学者さんとは思えないほど上手、
流れるような文体です。堅苦しくない。
狂牛病があまり語られなくなった今でも
十二分におもしろく読めますよ。