2014-11-03

打ちのめされるようなすごい本 米原 万里

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「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。

ロシア語翻訳家であり通訳であり
エッセイスト・作家でもあった、米原万里さんの書評集。

これは本好きにはたまらない、
読書の幅が広がる一冊です。

米原さんの興味はロシア中心かと思いきや
確かにそうなのですがそれ以外のジャンルへの
好奇心とそのレビューがおもしろく
自分が一切興味がなかった本が読みたくなってくる。

前半は、週刊文春に連載していたもの。
これが実にドキュメンタリーチックで
ご自身がガン告知され、それからさらに
さまざまな治療法を試したり、さらには
いろんな本を読んだりとするさまがリアル。
そして亡くなる直前まで続けられた連載なので
唐突に終わるのですが、その直後に亡くなられています。
それがリアルです。

とにかく本が好きだけど
自分が好きなジャンルがマンネリ化してきた人にぴったり!


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