アウシュヴィッツ収容所 (講談社学術文庫) | |
Rudolf H¨oss 片岡 啓治 講談社 1999-08 売り上げランキング : 140975 おすすめ平均 内容の信憑性に重大な疑問が有る。−−カチンの森事件がドイツの仕業とされて居た時代に共産主義政権が発表した鉛筆書きの原本 ただ任務に徹したSS隊員ヘス 「大量虐殺」に必要な能力とは? Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナチスドイツがユダヤ人を虐殺していた場所として
有名なアウシュヴィッツ。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所Wikipediaより
そのアウシュヴィッツで所長をしていた
ルドルフ・ヘスの自伝を読みました。
この人は終戦後に処刑されています。
この本は、処刑前に、自分で自分の人生を
振り返った回顧録。
生い立ちからつづられています。
やはり特におもしろいのはアウシュヴィッツの
所長に就任してからの記述。
どうやって処刑したか、どうやって収容者を
管理したかなどの話が、残酷。
淡々とした記述がおそろしかったです。
ヘスはユダヤ人に悪印象を持っていたわけではなく
あくまで命令されたから処刑したと言っています。
この人はとにかく「命令」「軍人としては当然」と
自分がしてきたことを他人事のように語ります。
他人事で、しかも自分は悪くないと考えているから
こんな残虐なことを、精神に異常をきたすことなく
できたんだろうなあと思いました。