2015-08-12

天国の味 乙女寿司(片町)

心の底からの感動。

年をとると、知識ばかりがふえ
心から感動することが減ってきたように感じます。

でも、
ここの寿司は、
食べ物で心の底から感動できた。




片町の裏通りにある「乙女寿司」。



ここ、日曜定休のため
土曜は予約必須、しかもかなり前からしとかないとダメ。
自分は2カ月前!!に予約して、ようやく行けました・・・





カウンター8席と個室一つのみの小さなお店です。

お昼は、「おまかせ」8貫+お味噌汁が4320円。
もちろん注文もOKですが
おまかせにしました。



まず出てくるガリすらおいしい。

まず出てきたのは、赤いか、甘エビ。


寿司は日本料理の最高峰であるという。
しかし普段食べる寿司からはそんなこと感じられない、
あくまで江戸時代から続くファストフードって印象。よくも悪くも。


でもこれは、それらとは似て非なるもの。
芸術だ、とすら思いました。
ほおばった瞬間に笑みがこぼれる。
甘エビは肉厚でぷりぷり、
赤いかはとろけるような甘みが。
あああああ、こんなうまいもん初めて食べたかも・・・







続いてはアジとマグロ(中トロ)。
奥さんは青魚が苦手なので、代わりの「アラ」。

アジ、青魚なのに、それ特有のくさみが一切ない。
中トロも脂ののり具合が絶妙。


そしてどの寿司も、醤油をつけることなく
そのままいただける、この心遣いがにくい。



続いてボタンエビ。
北陸は甘エビをよく食べますが、ボタンエビは
やっぱりちょっと高いので滅多に食べませんが、
これは身がぷりぷりでうまかった~。




そしてまさかの!!

のどぐろのあぶり!!
こんな高級魚が、一番お手頃なコースで出るなんて!!

天国の味。

思わず笑顔になるような味。

のどぐろって脂たっぷりで、しつこく感じるくらいですが
これはあぶり具合が絶妙で脂がちょうどよく、
またあぶった香りがかぐわしく。






うに。
正直うにが嫌いでした。
でもこれは別物でした。
海苔まで違う。うまみだけが口に残る。


締めは、穴子。
穴子なのに、穴子なのに、
口に入れたら繊維がほどける…!!
ほわほわ~こんなの初めて~。


最後にお味噌汁。




魚のしんじょ入り。
ほっこりするおいしさでした。



8貫って少ないかな~と思いましたが
ゆっくり食べるし、小食の自分にとってはちょうど腹八分目。
1時間くらいかけてちょっとずつ出てくるのもいい。


味、雰囲気、すべてが非日常でした。

1年に一度でいいから足を運びたい、
大人になっても、いや大人だからこそ感動できる美食がここにはあります。









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