2009-04-08

楳図かずお『14歳』

14歳 (1) (小学館文庫)14歳 (1) (小学館文庫)
楳図 かずお


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出版社 / 著者からの内容紹介
▼第1章/チキン・ジョージ(1)~(17)▼第2章/緑の髪の少年(1)~(2)●主な登場人物/チキン・ジョージ(バイオ鳥肉のササミ細胞から誕生した天才科学者)、繁野良行(バイオチキン製造会社「チキン・カンパニー」の研究者)●あらすじ/女子中学生・ヨッコは、友人のミッチとともに、よく当たると評判の占い師を訪れる。ヨッコのおなかに手をかざしたとたん、占い師は口から、恐ろしい形相のエクトプラズムを吐き出す。そしてそのエクトプラズムは「14歳で終わる」という謎の言葉を口にした。同じ頃、バイオテクノロジーによるチキンを作る会社の研究者・繁野は、自分が培養するササミ細胞から発芽した目玉を見つける…(第1章・1)。●本巻の特徴/繁野が気付いた目玉は、見る見るうちに成長を遂げ、鶏の顔と人間の身体をもつ奇怪な生物に変貌。やがて彼は高度な知識を得て言葉を話し、自らを「チキン・ジョージ」と名乗る。環境破壊が進み、多くの動物が絶滅した地球。その状況に憤りを感じたチキン・ジョージは、人類への復讐を誓うのだった。●その他の登場人物/毒島(バイオチキン製造会社での繁野の同僚。繁野の行動に疑問を持つ)、ユコ(繁野の婚約者)、アーサー・ヤング(アメリカ合衆国大統領)●その他のデータ/巻末に、竹熊健太郎氏によるエッセイ「人間にとって、もっとも恐ろしいもの」を収録。

出版社からのコメント
文明が荒廃した近未来。バイオ鳥肉の細胞から誕生した天才科学者"チキン・ジョージ"を中心に、滅亡の危機に瀕した人間たちの苦闘を描く、楳図ワールドの集大成的作品が、待望の文庫版で登場。


長い間読みたかったマンガ。
先日とうとう読破しました。

圧倒的なスケールと混沌としたストーリー、
そして大迫力の絵。
楳図先生の最高傑作といっても過言ではない!

SF、ホラー、あらゆる物語の要素をもっていました。

生物がバイオ技術で増殖される近未来を舞台に、
バイオ鶏の突然変異体で天才的な知能を持つ「チキン・ジョージ」を
中心に展開する物語。
あまりにでかすぎるスケールで、
しかもまったく先が読めない物語に
かなりやられました。すばらしい。

かなり難解なので、読む人を選ぶ作品かもしれませんが
ホラー・SFに興味がある方は必読ですよ!

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