2012-10-11

過剰なまでにつきぬける 森村泰昌モリエンナーレ「まねぶ美術史」

先日、高岡市美術館で開かれている
森村泰昌さんの展覧会にいってきました。


森村 泰昌(もりむら やすまさ、1951年6月11日 - )は、日本の現代芸術家。
セルフポートレートの手法を使い、自らの身体を使って世界的に有名な絵画や有名人などを表現する。



展覧会のチケットもこのとおり、マリリン・モンローです。

この人のアート、エグさというかグロテスクな感じというか、
「違和感」をすごく覚えて昔から好きです。


で、今回の展覧会。
昔に別の場所で開かれていたものの巡回だそうで。

「まねぶ美術史」とあるように、
森村さんが影響を受けたアートの現物と
それを「まね」た作品を並べて展示してあります。

影響を受けたものとしては、絵では横尾忠則やら
岡本太郎やらパウル・クレーやら多岐にわたります。
正直それらのコレクションを見るだけでも興味深いくらい。

森村さんの芸術家としての足跡をたどるよう
時系列順の展示になっています。
最初は正直驚くほど退屈。
あくまで模倣にすぎないといった印象。

それが後半になると、森村さんを有名にした
「セルフポートレート」がたくさん。
これは実にすばらしい、変、違和感。
惜しむらくは、これがもっと見たかったのに少ないこと。

森村さんのセルフポートレートが好きとはいえ
その感情がなぜわいてくるのか、自分でも分からなかったけれど
この展覧会を通して見えてきました。
過剰なまでにやりきる、徹底する、
変だとか気にしない。その針を振り切った感じが好きなんだと。

森村さんご自身「平凡」だとか「天才ではない」とおっしゃっており、
そんなことはないと思っていましたが、初期作品をみたら
そうかもしれない、と感じ、しかしセルフポートレートは魅力的。
やはりそういったやりきることが大切なんだと。

なかなかない機会だと思うので、
アートが好きな方はぜひ!!





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