名作と名高い「風の谷のナウシカ」。
あの作品は、マンガ版こそ、すばらしい。
もっといえば、映画は、マンガ版でいうと
導入部分しか描いておらず、
物語として真に完成しているのは、マンガ版。
それくらい、映画版では分からないほど、壮大な物語。
このマンガ、全7巻ありますが、
そもそも映画版は2巻くらいまでしか描かれていません。
それもそのはず、映画の公開が84年、
この本の最終巻の発売が94年。
マンガ執筆→映画制作のため休止→再度執筆
という流れなのです。
そのためマンガ版のほうがボリュームがあるのが当たり前。
むしろマンガ版こそ、この作品のすべて。
映画は序章に過ぎません。
しかも、
このマンガ、マンガとあなどるなかれ。
めっちゃ難しいです。
自分も1回では理解しきれなかった。
数回読んだ今、その構造が理解できます。
そしてその構造の複雑さ、深さ、
物語の完成度に打ちのめされております。