昔、金沢市の卯辰山(うたつやま)にドライブに行ったとき。
夜景スポットを探して、車を降りて歩いていました。
しかし、あたりは真っ暗。何も見えません。
連れがライト付きの携帯電話をかざし、あたりを見回りました。
ライトを何気なく上に向けたところ、少年と少女の銅像があり、
そこには千羽鶴がかけられていました。
それを見た瞬間、なぜか「あ、ヤバイ」と感じ、
すぐ車に戻りました。
しかし、エンジンがかかりません。
いままで、そんなことはなかったのに。
何度もキーをまわしたら、ようやくエンジンがかかり、すぐに走り出しました。
そうしたら、車の右前あたりから
「カン、カン、カン」という音がし出しました。
その音はやまず、車をうちに停めるまでずっと続きました。
その車に4年近く乗ったものの、そんな音はそのときだけ。
それ以来、一度も聞いていません。
そういったわけで、私は卯辰山にあまり近づかないようにしています。
(最近はだいぶ慣れてきましたが…)