2008-07-22

「勝ち組」「負け組」は本来は逆の意味

「勝ち組」「負け組」という言葉が好きではありません。
というのも、本来は逆の意味で使われていたからです。

いまでこそ、人生の勝ち負けの意味で使われ、
それが定着した感がありますが、
もともとは「カチ組」「マケ組」といい、
前者は夢想論者、
後者は現実論者を指していました。

ブラジルの日本人移民らが、第2次世界大戦終戦後、
「戦争に勝った」と信じる派と、「戦争に負けた」と冷静に分析する派に分かれました。
(正確な情報が入って来ず、デマまがいの情報が流れたようです)


この、「日本は戦争に勝った、神国が負けるはずがない」と夢想論を展開した派を
「カチ組」といい、
アメリカなどとの国力の差を冷静に分析し、負けたことを理解した派を
「マケ組」と呼びました。

ですので、いまの使い方は逆といえるのです。

ただ、すでにいまの使い方、つまり「勝ち負け」の意味が
浸透しすぎたので、元の意味には戻らないでしょうが…

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