人形作家 (講談社現代新書) | |
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とってもグロテスクでキモちわるい人形をつくる作家
四谷シモンさんの自伝を読みました。
Googleイメージ検索「四谷シモン」
このように、作りかけ?のような人形をつくる方です。
人形のグロテスクさが好きで作品は見ていたのですが
人柄に興味を持って本を読んだところかなりハードコアな人生。
親はあまりかまってくれずに人形づくりに没頭したやら
母親が妾だったが再婚したやら、淡々と語られていますがかなり重い。
そして唐十郎率いる状況劇場にかかわり役者となり女形として人気を博すが
役者よりも人形作家の道を選び歩んでいく、その生きざまが非常に濃いです。
唐十郎や寺山修司、澁澤龍彦やら1960年代の
文化が好きな人(僕)にはとても刺激的でおもしろい一冊。
シモンさんの人形づくりの手順も解説してあって
人形とはいかにしてできているのかを知ることもできます。
アートとかサブカルチャーとか、そういったキーワードに
ひっかかる人におすすめです。僕は寝食を忘れる勢いで読みました。