「猛毒大国」中国を行く (新潮新書) | |
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ルポライターさんの本を読みました。
わりと最近(2008年)に出された本です。
毒入りギョーザ問題でも話題になった中国の食物汚染。
その実情をとらえるため現地で潜入取材を重ねた著者。
ときには身分を偽り、かなり危ない橋をわたりながら
春雨や月餅、卵、漢方薬などの汚染について調べています。
読んでてハラハラするほど、危険な場所にも行っています。
春雨はかなり劣悪な環境でつくられていて
高純度の毒物が混ぜられていたり
卵は「人造卵」という化学物質を混ぜ合わせたものが
本物の卵の中に混じっていたりと
「ウェッ」となる話がポンポン出てきます。
著者さんも述べていますが、中国の食物汚染は
日本のような賞味期限切れの品の再利用というレベルではなく
そもそも食べ物でない、人体に有害で下手したら死ぬものが
食品に混ぜられています。
それは製造者のモラルというより、中国という社会主義国家が抱える問題だと。
食品の話にとどまらず、国家の問題にまで踏み込んだ内容です。
具体的に私たちがどうすればいいか、については
解説されていません。自己防衛するしかないのかなあ。
これを読んで以来、食品パッケージの「生産国」を
以前よりチェックするようになりました・・