2009-12-18

「猛毒大国」中国を行く 鈴木 譲仁

「猛毒大国」中国を行く (新潮新書)
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新潮社 2008-06
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star背景にあるものへの理解が大切
star漂白剤で春雨って・・・
star中国製は本当に不安ですか

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ルポライターさんの本を読みました。
わりと最近(2008年)に出された本です。

毒入りギョーザ問題でも話題になった中国の食物汚染。
その実情をとらえるため現地で潜入取材を重ねた著者。
ときには身分を偽り、かなり危ない橋をわたりながら
春雨や月餅、卵、漢方薬などの汚染について調べています。
読んでてハラハラするほど、危険な場所にも行っています。

春雨はかなり劣悪な環境でつくられていて
高純度の毒物が混ぜられていたり
卵は「人造卵」という化学物質を混ぜ合わせたものが
本物の卵の中に混じっていたりと
「ウェッ」となる話がポンポン出てきます。

著者さんも述べていますが、中国の食物汚染は
日本のような賞味期限切れの品の再利用というレベルではなく
そもそも食べ物でない、人体に有害で下手したら死ぬものが
食品に混ぜられています。
それは製造者のモラルというより、中国という社会主義国家が抱える問題だと。

食品の話にとどまらず、国家の問題にまで踏み込んだ内容です。
具体的に私たちがどうすればいいか、については
解説されていません。自己防衛するしかないのかなあ。

これを読んで以来、食品パッケージの「生産国」を
以前よりチェックするようになりました・・

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