飢饉―飢えと食の日本史 (集英社新書) | |
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大学の先生が飢饉について分かりやすくまとめた一冊。
最初、そもそも日本が飽食になったのはここ最近で
しかも食料自給率が低く、決して「飽食」ではないと警鐘を鳴らします。
で、昔の日本の「飢え」について詳しく解説がはじまります。
かつての飢えは、教科書で学んだように
木の皮や根っこを食べていたし、
この本では「人食い」についても言及しています。
その人食いの説明がとてもヘビーでおそろしい。
自分の子であろうが親であろうが
「食料」として見てしまうが
共食いした人はほぼ死んでしまったという話。
こういったことが事細かに説明されています。
日本でも100年前には常に飢饉と隣合わせにあり
近年の恵まれすぎた状況は異常、
国力を増す意味でも自給率を高めたほうがいいという
よく聞かれる意見が理解しやすくなりました。
あと月並みですが食べものを無駄にしてはいけない!