2010-03-03

「日本辺境論」内田樹

日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)

新潮社 2009-11
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さいきん話題になっているらしい本を読みました。
非常にわかりやすい日本人論です。

日本人は他者との比較でしかものごとを図れない。
「私はこうである」というものを持たない民族。
どこか海外を「中心」と考え、自分たちは「辺境」の住民である
と考えている、と推論しています。
しかもそれは1500年前から変わっていない、
その具体例をさまざまに紹介しています。
それこそ小野妹子の携えた書から
日露戦争後のアジア侵攻について、
さらに近年の外交まで。

ただの批判でなく、「辺境人であるのはいい、ではどうするか」を
解説しているのが非常に興味深かった。
日本人として、普段気づかない違和感を
気づかせてくれる本でした。

発想の転換をしたいときに参考になりそうな情報がいっぱい。

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