2010-03-31

「ロングテール」クリス・アンダーソン

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)
Chris Anderson

早川書房 2009-07
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インターネットが普及することで
いかに市場が変化したか考察した本。
The Long Tail(ロングテール)とは、「あまり売れない商品が、ネット店舗での欠かせない収益源になる」とする考え方。

Wikipediaで解説されています
そのロングテールという考え方を世の中に知らしめた本です。

基本的な考察は上記のWikipediaに上手にまとめられています。
この本はAmazonなどネットで実際の商品を販売するサイト、
iTunesStoreのようにデータを販売するサイトなど
具体的な事例も事細かに説明しているため、かなりのボリュームがあります。

そしてGoogleやブログもロングテールのひとつで、
たとえばブログは個人が情報を発信できるようになった、
それがまとまることで雑誌などよりも充実した情報を提供できる。
Googleの広告「AdWords」も、テレビCMなどと比べ
格段に安い金額で全国・全世界に広告を出すことができる。

ネット通販の発達で実店舗の売り上げがヤバいという
話はよく聞きますが、それ以上に情報や広告も
ロングテールという波に巻き込まれつつあるようです。

このロングテールの影響で
プロとアマの境界線が、昔と違いなくなってきたと感じます。
たしかに調べ物があるときは個人のブログを参考にすることが多いです。
これはもう逆らえない流れ。
ではどうするか。
プロにしかできないこと、
そして一人ではできないことを常に意識して
よりよいものをつくっていくことが生き残りの近道なのかなあ。

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