夢枕獏の奇想家列伝 (文春新書) 夢枕 獏 文藝春秋 2009-03 売り上げランキング : 427651 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
先日図書館で借りた本。
タイトルに惹かれました。
知的好奇心から、危険を顧みず時代に抗して行動した“奇想家”―玄奘三蔵、空海、安倍晴明、阿倍仲麻呂、河口慧海、シナン、平賀源内、彼らの足跡をたどり直し規格外れの人生を描く。
安倍晴明やら空海やら、
夢枕先生の小説のモデルになった人物について
独自の視点をまじえながら解説しています。
えっらい読みやすいですます調の文体だな、
と思ったら、テレビ番組のトークの書き起こし。
すいすい読めます。
で、興味深かったのは、夢枕先生の視点。
実在の人物を描いたフィクションが多いですが、
モデルのどんな部分に自分のイメージを投影させ
小説としておもしろさを出すか、
それがざっくりと解説されています。
特に夢枕ファンにはおすすめしたい内容ですし、
ファンでなくとも、おもしろく気軽に読める一冊。