先日、金沢21世紀美術館で開催されている
杉本博司「歴史の歴史」展に行ってきました。
杉本さんは世界的に知られたカメラマン。
Wikipediaの解説
なので写真中心の展示かと思いましたが
ぜんぜんちがいました。
杉本さんが、「歴史」の中で
インスピレーションを得たさまざまなものの
展示と、杉本さんの写真が同時に飾られています。
たとえば化石。古い建築物の構造。
第2次世界大戦の資料。宗教画。
まるで博物館を思わせる展示でした。
しかし、そこにしっかりとした
テーマを感じることができ、
展示全体を通したアート作品だと思いました。
21美の本展覧会の解説。
現代美術の写真表現において第一線で活躍する杉本博司(1948-)は、2003年より「歴史の歴史」という表現を行ってきました。杉本の収集品、自身の写真作品が併存する「歴史の歴史」は、現在までアメリカやカナダを巡回しながら、杉本の収集活動と制作活動が反映され、多様な変貌を遂げてきました。
《法隆寺 伝来裂》、《正倉院 伝来裂》、《紺紙銀字華厳経 一巻》-現在の杉本のコレクションには、考古物や美術という一般的な枠組みで価値づけられているものから、それ以外の宇宙食、宇宙写真、18世紀医学書、第二次世界大戦時のタイム誌といったものが含まれます。本展「杉本博司 歴史の歴史」では、これらの作品とともに新作《放電場》を含む杉本自身の写真作品が展示され、新たな「歴史の歴史」という表現が映し出されます。特に、杉本の収集品である天平期建立の当麻寺東塔の古材と杉本の新作写真によって構成されるインスタレーション作品《反重力構造》は、杉本の「歴史の歴史」という世界像そのものを物語ります。
金沢21世紀美術館の9つの独立した展示空間は、これらの作品世界の多様な形相を浮き彫りにすると同時に、杉本の歴史観、世界観、そして創造性の有機的な関係を総合的に展観する場となるでしょう。
これはかなりおもしろい展覧会でしたよ。
刺激になりました。
明日までしかやってなくて恐縮ですが…