2009-03-04

『科学とオカルト』池田清彦

科学とオカルト (講談社学術文庫)科学とオカルト (講談社学術文庫)
池田 清彦


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面白そうなタイトルに惹かれて読みました。


オカルトの派生と、それがどのように科学に移行していくのか
分かりやすく解説された本。

カルト教団が目指すものも、
科学で証明できることがあったり
昔の錬金術の世界は
それこそオカルトだったり。
錬金術は一人が知っていれば
それでお金をかせげたが、
科学には「再現性」が必要で
それがどんどん高度化していき
いまのように科学がとっつきづらいものになった
という説明がされています。
分かりやすかったです。

科学は万能ではなく、
「かげがえのない私」「ひとりしかいない私」を探すために
自分の存在意義を認めてくれる場所=カルトがはびこるようになる
という説明が非常にグッときました。

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