人を殺し、その死を巧みに金に換える“先生"と呼ばれる男がいる──雑誌記者が聞いた驚愕の証言。だが、告発者は元ヤクザで、しかも拘置所に収監中の殺人犯だった。信じていいのか? 記者は逡巡しながらも、現場を徹底的に歩き、関係者を訪ね、そして確信する。告発は本物だ! やがて、元ヤクザと記者の追及は警察を動かし、真の“凶悪"を追い詰めてゆく。白熱の犯罪ドキュメント。
こんなおもしろいルポは初めてかも。
それくらい最高の読後感が味わえるノンフィクション。
雑誌記者のもとに、死刑囚からの手紙が届き、
それによると、
告発された以外にも人を殺している。
しかも共犯者がいる。そいつの罪をあばきたい。
それに対して、記者が、
徹底した取材を通して
その告発が事実かどうか確かめる。
そしてついには警察まで動く。
その動向を、事細かに描いた一冊です。
やはり事実を描いたドキュメントは強い。
小説とは違うわくわく感がある。
その中でもこの本はぶっちぎり。
読むならこの文庫版。
単行本が出てから事件に進展があり、
あとがきで、事件の結末がしっかり解説されています。