2011-08-02

「百年の孤独」G.ガルシア=マルケス

百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
ガブリエル ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez

新潮社 2006-12
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これは、すばらしい。
こんな小説、読みたかった。
もっと早く知るべきだった。ガルシア=マルケス、ツボです。

日常に潜む闇や異形のもの、それらがよく描かれている。
こういった陰鬱な感じは文字でしか表現できない、映像ではない。
その「小説の強さ」といったものが、見事に表されていると感じました。


物語の概要はAmazonが分かりやすいですね。
蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。


展開がめまぐるしい。異常なまでにスピーディーな部分もあれば
冗舌な部分もあり。
そしてSFとでもいうのか、空想めいた部分もあり。
あっけにとられる展開があちらこちらに。

タイトル通り、架空の村のおよそ100年の歴史を記述した話で、
主人公は不在。一族の話です。
感情移入できたころには、死ぬ。
そしてあとを継ぐものの物語になる。
非常に新鮮でした。


淡々とした描写だけれど、
そこにさらっと描かれているエグさ。
こういう話、まさにツボです。
300ページ近い長編なのに
あまりのおもしろさに、3日で読み切ってしまいました。


ガルシア=マルケス、すばらしいな。
これからもっと読み進めていこう。

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