2011-12-02

「族長の秋」ガルシア=マルケス

族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ)
ガルシア=マルケス 鼓 直

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ガルシア=マルケスの小説。長編です。
「百年の孤独」のあとに書かれたもの。

これまた不思議な物語です。
読んでいるうちにクセになる。
ここではないどこかへ連れて行ってくれる小説です。


舞台はとある南米の国。
その国を200年以上にわたって支配した、
異常に長寿な「大統領」が主人公。
もうこの時点でちょっとおかしい。長生きすぎる。

で、その大統領がしてきたことを
こまごまと紹介しているのですが
これまた変なことばかり。
超現実とでもいえばいいのか、
リアルではないけどSFでもない。
不可思議な世界が繰り広げられています。

難点は読みづらさ。
主観がころっころ変わります。
第三者視点でスタートしたかと思いきや
大統領視点になったり、別の登場人物の視点になったり。
この世界観が好きな人でないと、ツライかな。

しかし個人的には「百年の孤独」には一歩譲るものの
すばらしく読みごたえのある本でした。
求めていた世界がここにある。

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